ベトナム一人旅行6話 フーコック島マリンアクティビティ

ベトナム旅行
Shomin Shinkai
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ベトナムはフーコック島の二日目。

夏休みです。海に体ごと身を投げ出さなければ、夏を楽しんでいるとは言えません。

1人でツアーに参加して孤立し、情けない気持ちになるのが怖く、ギリギリまで悩みましたが、雨季にしてはあまりに天気が良すぎることと、せっかく来たのだからという気持ちに押され、前日にシュノーケリングツアーを申し込みました。

予約したのは、半日のシュノーケリングツアーです。英語対応、少人数での敢行、金額の安さなどを加味して決めました。KLOOKというサイトです。

朝の部と午後の部があり、朝の部を選択したので、集合時間は7時半。早いです。ただ、場所によっては追加料金がかかりますが、ホテルまで送迎の車が来てくれるのは最高です。7時半にホテルの前で眠そうに突っ立っていればそれでOKなのです。

バスに乗ってみるとアジア人がたくさんいて、日本人がいるかもしれないと緊張しました。日本人に1人でいるのをみられるのは何故だか嫌でした。幸い日本人はおらず、4人の韓国人男性グループ、3人の韓国人女性グループ、それから中国人カップルの、合計9人が僕の他にいました。何度か言葉は交わしたりしましたが、基本的に他の人々に興味がないようで、僕は一人でいることがそこまで苦ではありませんでした。

ツアースタッフは当然ベトナム人で、5人いました。朗らかな笑顔と確かな実力を持ったプロの集団です。数人は英語が堪能で、数人はそこまででした。行きのバスの中で、僕も含め、絶対にツアー客たちは寝ていたいのに、スタッフの1人が喋り倒すので、一睡もできずにジェットボートの発着場に到着してしまいました。

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ここでシュノーケリングしたいなと思うくらい綺麗な海から船に乗り越み、四つの島を巡るシュノーケリングツアーの始まりです。

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スタッフたちの逞しい後ろ姿
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一つ目の島です。この島の浅瀬でシュノーケリングのレッスンを行います。安全面を強調し、ゆっくりと聞き取りやすい英語で喋ってくれるので、とても安心感がありました。海外ツアーでは安全面が最大の不安なので、そこまで丁寧でなくてもいいよとこちらが思うほどに、慎重に事を進めて頂けて、何故か感動までしてしまいました。孤独を感じている時に、支えてくれる人がいると感動してしまいますよね。

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レッスンを終え、全員がある程度シュノーケリングスキルを取得すると、二つ目の島に移動します。島に上陸するのではなく、いきなり海に行くことで時間を削減しています。どんなサンゴがあるのか、どんな危険な魚がいるのかの説明があった後、次の瞬間にはもう、海の中です。

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防水のケースを買って、スマホ撮影を試みましたが、酷い有様です。泳いでいる最中はもう最高の映像、写真がとれていると思い込んでいましたが、実際はこんなものなんですね……。まぁ、泳いでいる時が楽しければそれでいいんですけどね。

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泳いでいる最中も、スタッフが必ず傍についているので安全です。ライフジャケットとフィンをつけているので溺れることなどまずなく、悠々と泳ぐことができますが、それでも海が怖かったりする人は、スタッフがビート版のようなものを持って引っ張ってくれるので、泳げない人でも安心です。僕はスイミングに通っていましたから泳げます。ある程度泳げることを知ったからか、スタッフは勝手に水中に潜っていきました。

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赤いのがビート板
手すりを掴んで船上に上がり、次の島へと向かいます。

という感じで、写真もほどほどに、美しいサンゴ礁と魚たちの群れを存分に楽しみました。二つの島を巡り、計一時間程は海に入っていたでしょう。

楽しかったのですが、車に乗ってからずっとトイレがなかったので、もう本当に限界が近づていました。昨日食べたアイスクリームのせいか、お腹も痛くなってきて、海に潜っていても、正直最後の方は海の美しさが感じられなくなってしまいました。熱中症予防のために水を飲もうにも、膀胱と胃が邪魔をする有様です。

きっと全員が同じ状況だったハズです。三つ目の島に到達し、トイレがあると知らされた瞬間、全員が平気なフリをしながらも、そそくさとトイレに直行しましたから。もちろん、僕を先頭にして。あの時一番限界を迎えていたのは僕です。

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それはともかく、三つ目の島はとても綺麗でした。透明度が高く、緑も綺麗です。車に乗って移動し、ビーチへと向かいます。

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トイレを済ませた後、マンゴーまるまる一つと、好きなドリンク一つが届きました。こちらはツアー料金に含まれていました。

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マンゴーは甘くておいしかったですが、頼んだパイナップルジュースは、信じられないくらい味がしませんでした。皮でも絞ったのでしょうか。

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↑おじさん くつろぐ

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なんという素晴らしい夏でしょう。シュノーケリング中は夢中でしたが、マンゴーを食べながらゆっくりとしていると、自分が置かれている状況がいかに恵まれ、いかに夏の魅力に包まれているかを実感できました。一人なのは少し寂しいですが、きっと一人でなければ、夏に包まれているという実感を、ツアー中に感じることはできなかったでしょう。一人でいるということは、一人で考える時間が多いということです。目の前にある景色、海の中で感じた感覚、照り付ける太陽、美味しいマンゴー、それらが海風に乗って頭の中に流れ込み、生きている実感とでもいうような、喜ばしさと感謝を紡ぎあげるのです。

素晴らしい経験でした。夏が始まった、という歓喜が湧き上がりました。仕事場と家を往復するだけでは、夏は暑いだけです。ですが、遠い南国の海を堪能した瞬間、この世界に夏があってよかったと思う訳です。暑いからこそ海に入れます、太陽の光があるからこそ、肌がいい具合に焼けます。
家にこもるのはやめ、もっと活動しよう、という気持ちになりました。

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帰りは御覧の通り、全員疲労困憊で、船がかなり揺れているにも関わらず眠りこける程でした。僕も眠りたかったんですけど、座る場所が悪く、水しぶきが大量に飛んでて、眠りかけたら叩き起こされ続けました。スタッフはまだまだ元気です。この後午後の部もあるわけですから、相当タフです。

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帰りもホテルの前まで車を停めてくれました。相当疲れていて、車を降りる瞬間に足をつりましたが、心は満足感でいっぱいでした。一人でしたが、勇気を出してツアーに参加してよかったです。

皆さん、夏です。楽しみましょう。外に出て暑さを感じ、海やプールに入り涼を感じましょう。

続く

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