
この旅行記は、2024年7月に、三連休を使って台湾一人旅を敢行した時に書いたものです。情報としての新鮮度は低いですが、海外旅行の魅力と苦労がつまった内容になっていますので、ぜひお楽しみください。
二回目は、台湾にはついたものの、重大なトラブルに見舞われる話です。
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スムーズな入国
台湾桃園空港に到着しました。巨大です。ターミナル1とターミナル2があり、僕はターミナル2で降りました。
入国審査は簡単で、瞬く間に終わりました。英語で少し質問されますが、名前や滞在日数程度です。ネットで台湾入国オンラインと検索すれば、オンラインで入国カードを申請することが可能なので、よりスムーズに入国できるでしょう。
入国審査をしているうちに大きな荷物も届いていて、なんて流れるような入国なんだろうとうっとりしたことを覚えています。

スムーズではないSIM
海外ではローミング通信になるようで、なんのプランもなく海外に行ってスマホを使うと、ネットが使えない、あるいは莫大な費用を請求させられる可能性があります。
そのため、ポケットWi-Fiやら、携帯会社の海外プランの追加など、海外でネットを安く快適に使える方法がうようよと存在しているのです。
僕はsimカードを毎度使います。安いですし、Amazonで行きたい国を検索したら、様々な日数に対応したsimカードが出てきて、入手も簡単ですし。
デメリットはsimカードを入れることが面倒くさいことと、抜いた日本で使えるsimカードを無くすと、帰国後絶望するということです。
今回も流れるような指の操作でAmazonで三日分の台湾simを購入しました。けれどちゃんと説明文を読んでいなかったようで、今回はsimカードのないsimを買ってしまったのです。つまり、ただ単純にsimカードを入れ替えればいいのではなく、ホームページに行き、購入番号を入れ、QRコードを入手し、登録し、と様々なことをしなければならないのです。
これもまた、台湾に着いてからやればいいと思っていました。説明文に、当日に登録しないと、登録した日から三日がカウントされる恐れがあると書かれていたからです。そういう断片的なところだけ読んじゃうんですよね。
そして、台湾桃園空港に到着したところで気づいたのです。まずどうやってホームページにとべばいいんだ? ということに。ホームページに飛ぶことにだってネットは必須ですから。
僕は大慌てで台湾桃園空港のfree wifiを登録しました。内心バクバクです。中国の空港ではフリーWi-Fiが使えずに、音信不通となったこともあります。
やはり繋がりにくく、汗をダラダラとかきながらも15分。運良くWi-Fiの調子が良くなり、僕はなんとか台湾で5Gを入手することに成功したのでした。
日本で空港に乗る前にやれることがあったはずです。反省しています。
全くスムーズではないATM
さて、前回述べたように、僕はまだ大きなトラブルの最中にいました。日本で現金を下ろすのを忘れていたのです。
台湾はまだまだ現金しか使えない場所が多いと聞いていました。なんとしてでも金を手に入れなければなりません。
空港にATMは多くあります、当然。僕は早速空いているATMに行き、JCBのカードを突っ込みました。ダメでした。英語なので正確には何がダメなのかはわかりませんが、金が出てこなかったらどっちみちダメなのです!
僕はvisaカードを差し込みました。いうてJCBは余興です。JCBは海外では弱いので、試しにやってみただけです。いきなりvisaを入れて失敗したらと考えるだけで、自分の弱いメンタルが壊れるのはわかっていましたから。最初にJCBを入れて、あぁダメかやっぱりね、と思った後にvisaで成功するのが理想の流れでした。
visaもダメでした。
僕は絶望し、怒りくるいました。ここのATMはむかつくことに、失敗してもレシートが出てきます。カードをとってくださいと表示が出た後に、レシートも出て、最後に失敗、と言われるのです。くそ! 期待させるだけ期待させて現金は出ず、レシートに並ぶのは0の羅列です。こんなことのために木を伐採して紙を作るだなんてイカれています。
恐らく両方のカードとも、海外で引き出せる設定になっていなかったのです。カードを作った当時には海外に行くだなんて考えていませんでした。
ここで現金を出せなければ、正直僕の旅行は終わりです。手元にある三千円と小銭では何ができましょうか。せいぜい空港で寝泊まりして帰りの飛行機を待つくらいでしょう。そんな惨めな旅行あったものではありません。
僕は正常心を心がけながら空港内の幾つものATMを回りましたが、結果は一緒でした。なにせ、全部同じATMなので。
完全に終わったと思いました。無事に帰ったらセントレアを破壊し尽くしてやろうとすら考えていました。
荷物を持ってこれから始まる新体験にワクワクと目を輝かせている客全員に苛立ちましたし、歩きすぎて、空港を出てないのに足は棒のようでした。
僕はふと、もう一つクレジットカードを持っていることを思い出しました。登録しただけで一回も使ったことのない三井住友のvisaカードです。
希望は一つもありませんでした。けれど、無心でカードを取り出し、差し込むと、出てきたレシートには何やら数字が。
次の瞬間、今までは黙りこくっていた冷徹なATMが凄まじい唸り声をあげて目を覚まし、夢にまでみた台湾元が、その四角い口から吐き出されたのです。
僕は驚きと歓喜で息を呑みました。
台湾へ
書いていて思いますが、事前に準備していれば防げたことです。本当に僕の怠慢でした。
海外は何が起こるかわかりません。僕をはじめとした海外初心者は、準備し過ぎるくらいが丁度いいのかもしれません。
さて、ようやくですが、次回からいよいよ空港から脱出します。

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