マグロという生き物は、止まったら死ぬと聞きます。
忙しない生き物ですよね。これまでの人生においてマグロに憧れたことなどありませんが、このクソ暑い日々を生きていく中で、ふとマグロになりたいと思う瞬間が訪れました。
というのも、夏で1番辛いのは、暑さではなく、汗だと気がついたのです。暑さにはまだ耐えられる根性があります。耐えられないのは、吹き出す汗で、ベタベタし、臭く、暑さを助長して嫌悪を抱かせます。
僕は新陳代謝がいい方で、あっという間に汗が出てしまうんですよね。それが嫌で嫌で。
そして、汗というのは、動いている時には吹き出しません。もちろん少しは出ますが、止まった瞬間が最も溢れます。今までその汗はどこに隠れていたんだと驚くほど一斉に身体中から汗が溢れ、不快感の頂点に立たされます。見た目の印象としても、汗シミが脇や襟に見えるのは最悪です。

しかもこの記事によると、止まった時に汗が出るのは防ぎようがないというではありませんか。絶望です。
そこで、もし僕がマグロだったなら、止まることができないので、そこまで汗をかかずに過ごせるのではないかと思いついたのです。
暑さがない夏ではなく、汗をあまりかかない夏を僕は選ぶのです!!
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最も、マグロは海に住んでいるので羨ましいと思うだけかもしれませんけどね。暑すぎる地上でマグロが「止まったら死ぬんですよ」と言いながら歩き回っていたとしたら、哀れにしか思わないでしょう。
というか、止まれない人生なんて、辛すぎます。マグロは寝る時もゆっくりと泳ぎ続けると聞きます。つまり、布団にもぐって八時間ぐっすりと寝る至福を感じることができない生物なのです。
結論。昼だけマグロになって、夜には人間に戻りたいです。
……。
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