現在、ディズニープラスで特大ヒットを記録しているドラマ『ガン二バル』。僕もつい先日観終わり、興奮が冷めやっていない状態です。今回は、大ヒットドラマの人気の理由を個人的にまとめてみました。
概要
ドラマ『ガン二バル』はディズニープラスで独占配信されているオリジナルドラマです。シーズン１は2023年に配信が開始し、大人気を博したため完結編であるシーズン２の制作が決定。2025年4月からシーズン2が配信され、ついに最終話まで走り切りました。
原作は、二宮正明の『ガン二バル』。監督は片山慎三、主演は柳楽優弥です。
人気の理由① 座組
主観が入ってしまいますが、今作がこれほど人気になったのは、座組の優秀さに他ならないと考えています。
まずは片山慎三監督です。片山監督は、日本人で唯一、韓国の名監督ポン・ジュノの元で助監督を務めていた経歴があり、つまり、韓国の流派を日本の映画に落とし込んで作品を作ることができる唯一無二の監督なのです。『岬の兄妹』『さがす』など、有名作品を次々に世に送り届けています。
そして主演の柳楽優弥です。言わずもがな日本を代表する俳優の一人で、近年ますますその存在感を強めています。『浅草キッド』ではビートたけし役を演じ、『銀魂』ではコメディタッチで土方十四朗を演じ、2024年に放送されたドラマ『ライオンの隠れ家』では、悪や暴力とは程遠い好青年の役を演じる、カメレオン俳優です。
この二人のタッグというだけでも、原作にリスペクトを持ち、真摯に向き合って作品を作ってくれるという安心感はひとしおですし、脚本には『ドライブマイカー』の大江崇允がいるなど、安心かつ様々なことに挑戦するだけの力を持つ座組が『ガン二バル』を作っています。
人気の理由② 主人公阿川大吾
本作のあらすじはこちらです。
この村に、喰われる―。
都会から遠く離れた山間の“供花村”に、家族と共に駐在として赴任した阿川大悟。しかし、美しい村には、ある噂があった―この村では人が喰われるらしい…。
警察官としての信念で真相を探る大悟だが、やがて村の穏やかな日常が“おそろしい”顔を見せ始める。次々と起こる不可解な出来事に、友好的だがどこか不気味な村人たち…大悟はすべてに疑心暗鬼になり、狂気の淵へ追いつめられてゆく。
おかしいのは自分か、やつらなのか…“人間の本質”を暴く、全世界を震撼させる驚愕の結末とは。ディズニープラスより
あらすじだけを読むと、恐ろしい村に善良な警察官である阿川大吾がやってきて、村の狂気に襲われる、という印象を持ってしまいそうですが、それは全く違います。
今作は、ヤバい村よりも阿川大吾の方がヤバい、という部分が特異な作品なのです。
村の人たち以上に暴力的で、粗悪で、事件を楽しんでいるのが阿川大吾なのです。そしてそれを柳楽優弥が理想を超える演技で演じます。今作は、阿川大吾の一人勝ちといっても過言ではない程の存在感を放っていました。
恐らく、普通の映画なら、主人公が屈したり敗北したりするお決まりの場面で、阿川は負けるどころか暴力性で圧倒するという爽快感が、視聴者を惹きつけているのでしょう。
人気の理由③ 予測不能の展開
ストーリーの魅力としては、一瞬たりとも視聴者を安心させる気がないことです。一話から最終回までどんな展開になるかの予想はできませんし、誰が敵で誰が味方かも混沌としています。
ディズニープラスにこんな相関図がありますが、全く持って役に立ちません。
まとめ シーズン３はある？
さて、こんなにも大人気なので、シーズン３があるか気になる人もいるでしょう。
もちろん僕は制作サイドの人間なので、断定するべきではないと思いますが、シーズン２まで観た身としていうと、シーズン３はないと思います。
ドラマにありがちな、変に引き伸ばす展開はなく、シーズン２できっちりと終わりました。まだ観ていない方は、これから長い話数を見なければならないと覚悟を決めることなく、気軽に楽しんでいただけると思います。
シーズン１は全7話、シーズン２は全８話です。
これだけのためにディズニープラスに登録しても後悔はない作品だと思いますし、迷っている方は、今ならYouTubeにて、1話から3話までが5月12日11：59分まで無料公開されているので、試しに観てみてください。
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