
各種サブスクでの配信が始まった『サンセットサンライズ』
基本情報をまとめました。
概要
『サンセットサンライズ』は2024年に制作されたヒューマンコメディ映画です。監督は岸善幸監督。主演は菅田将暉。脚本は宮藤官九郎です。その他にも、井上真央、三宅健、中村雅俊、池脇千鶴、小日向文世という豪華俳優陣が出演しています。
舞台は震災の被害にあった宮城県南陸。コロナ禍によってリモートワークが広がった影響で、東京のサラリーマン西尾晋作が釣りを楽しみに移住してくるが、地元の人は気が気でない……といったあらすじになっています。
上映時間139分

作品のテイスト
監督の岸善幸は、これまでに『正欲』『あゝ、荒野』などの作品を手掛け、『正欲』にて、東京国際映画祭で二冠を手にしました。作品群をざっと見ていただけたらわかるように、様々な社会問題を盛り込む比較的ストレートで真面目な作風です。

一方、脚本を担当するのは宮藤官九郎です。自明かもしれませんが、『池袋ウエストゲートパーク』『あまちゃん』を始めとした人気作の脚本を数多と担当してきた猛者です。作風は、センシティブな話題に触れつつも、しょうもないギャクの応酬で見せるコメディが主軸のストーリーラインです。

そんな二人がタッグを組みました。
よって、主観にはなってしまいますが、映像やトーンは非常に真面目なのに、画面の中ではキャラが時々ふざけるという、独特の緊張と緩和が存在する雰囲気が完成されていました。
『サンセットサンライズ』はどこで観ることができる?
2025年5月30日現在、『サンセットサンライズ』は、U-NEXTとNetflixの二つで観ることができます。
U-NEXTはレンタル、Netflixは観放題でご覧いただけます。

今作の意義
あらすじでわかるように、今作には目を離すことができない重要なキーワードが二つあります。一つは、「震災」、二つは「コロナ」です。
東日本大震災からは十年以上たち、コロナ禍からも抜けつつある現在です。しかし、前だけ向きすぎて忘れてしまえばいい問題ではありません。そこでは確かに人が死に、苦しみで満ちていたのです。もちろん、過去を振り返って沈んだ気持ちになればそれでいい、という話でもありません。
なので今作の意義は、他にも多数あることとは思いますが、第一に「震災」「コロナ」を忘れずに生きていくこと、を示す点にあるように感じます。
原作
原作は楡周平の同名小説です。講談社から出版されています。

まとめ
いかがだったでしょうか。深い問題に切り込みながらも、ユーモアと人間の温かみでストーリーを進行させていく物語は、まさに総合芸術である映画に相応しい作品になっているかと思います。
気軽に観ることができる映画です。ぜひ、各種サブスクでご覧ください。
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