サブスクで配信が開始した映画『室町無頼』はいったいどんな作品なのか。
基本情報をまとめてみました。
概要
『室町無頼』は、2025年1月17日に劇場公開された、歴史アクション映画です。配給先は東映。主演は、本格的な殺陣・アクションには初挑戦の大泉洋。監督は『あんのこと』『22年目の告白 私が殺人犯です』の入江悠監督。
135分
あらすじ
公式サイトより引用させて頂きます。
時は室町、“応仁の乱”前夜の京――。 大飢饉と疫病の連鎖、路上に重なる無数の死骸。
そんな混沌の世に風の如く現れ、巨大な権力に戦いを挑んだ者たちがいた・・・。
蓮田兵衛――日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史書に唯一度だけその名を留める男。
本作は彼の元に集結した「アウトロー＝無頼」たちの知られざる戦いをドラマチックに描く。
空前の一揆を巻き起こす無頼たち、ラストはたった９人で幕府軍に挑む。
勝率ゼロに等しい無謀な戦い、その勝機と狙いとは！？
歴史書にたった一度しか登場しない蓮田兵衛という人物に注目し、史実を元にしながら、よりアクロバティックに、よりエネルギッシュに政府に戦いを挑む下々の人々を描いた作品です。
注目キャスト
・蓮田兵衛役 大泉洋
バラエティ番組『水曜どうでしょう』などでみせるおちゃらけた感じを残しつつも、深く世間の行く末を憂い、自己の利益と大義のためには人を殺すことを厭わない冷徹さも持ち合わせた人物を大泉洋が演じることで、かなり説得力がありました。好きにならずにはいられない人物を作り上げていました。
・才蔵役 長尾謙杜
今作は、蓮田兵衛の物語のフリをして、実はこの才蔵の成長譚が主軸です。もはや主役ともいえる才蔵を演じた長尾謙杜さんは「なにわ男子」のメンバーだというのですが、全くアイドルの要素はなく、むしろ名だたる俳優陣の中でもひときわ強烈な覇気みたいなものを放っていたと感じます。
・芳王子役 松本若菜
妖艶かつ権力を持ち、自らの生き方を全うする芳王子は、現代歴史エンターテイメントにおける女性の役どころに相応しい強さがありました。松本若菜さんの毅然とした演技には、今作が持つある種の汚らしさや男くさい部分を吹き飛ばす力があったと感じます。
・名和好臣役 北村一輝
北村一輝の珍しいゲロシーンが堪能できます。見たい人がいるのか知らないですが。
原作がある？
原作は、小説家の垣根涼介によって書かれた同名小説『室町無頼』で、直木賞の候補にも挙げられた作品です。垣根涼介は、小説家10年の節目には歴史小説を書くと決めており、歴史小説を書くための準備をその十年でしっかりとしてきた結果、ついに描かれた物語が『室町無頼』なのです。相当熱が入った原作のようです。
評価
いくつかの映画批評サイトをまとめてみました。
・映画COM 3.7/5
・filmarks 3.7/5
・MOVIE WALKER 4.3/5
比較的平凡といった結果が出ています。安定した面白さが確約された堅実な映画ともとらえられますし、面白いけれど、突き抜けてはいない、ともとれますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。王道の展開に興奮し、下から這い上がるエネルギーに力を貰える作品がこの『室町無頼』です。原作も有名作品で、かつ人気実力派俳優陣らが本気で演じています。評価がわかれる部分もあり、僕自身乗り切れない部分もありましたが、それを上回る熱い展開に心を奪われ、観てよかったと感じています。
アマゾンプライムで配信が始まっています。ぜひ観てみてください。
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