今年もコナンの季節がやってきましたね。
基本情報
青山剛昌による名探偵コナンシリーズの、劇場版28作品目。これまで演出としてコナン映画に携わってきた重原克也が初めて監督としてメガホンを握ります。
長野県を舞台に、コナン、小五郎、長野県警、公安が集結し、複数の出来事が絡み合う難解事件を解いていきます。

必要な予習
これだけ長く続く作品ですので、多少の予習は必要だと感じます。
映画だけを追っている方は、特に長野県警にまつわるエピソードを予習しておくのがいいでしょう。
YouTubeの名探偵コナン公式が、予習復習用に、長野県警セレクションという、長野県警にまつわるエピソードを無料公開しています。風林火山という事件が非常に映画でも重要なので、ぜひ観てください。
また、全体的な予習として、おまけの夜というYouTubeチャンネルにて、名探偵コナンに非常に詳しいキャンディーロープさんという方々が、これ一本観ておけば大丈夫というレベルの濃厚な語りをして下っています。映画を観た後にこの動画に戻ってみると、本当にこれだけで大丈夫だと僕自身感じました。何より、コナン映画を楽しみにしている熱が伝わってくる動画となっていますので、そこまで予習に時間をかけたくないけれど映画は楽しみたい、という方は、とりあえずこの動画を見ておけば問題ありません。
魅力的なポイント
雰囲気でネタバレを含むので、ここからの閲覧はご注意ください。
・シリアスかつスタイリッシュな展開
ここ数年のコナン映画と比べると、非常にシリアスで真面目な展開です。登場人物もクールで頭のきれる人ばかりなので、大きなやらかしもありません。いい意味で淡々と真実に近づき、コナンも含め、それぞれがそれぞれの働きをしっかりとこなしていきます。大人の映画となっていました。
・現実離れしていないアクション
あくまでコナン映画の中では、と前置きが必要ですが、ぶっ飛びすぎていないアクションが披露されます。警察同士の銃撃戦は妙にリアルで、結構緊張感がありました。最後のアクションも、見慣れてしまっただけかもしれませんが、現実でもできそうで(そんなわけはない)、かえってハラハラできるクオリティになっていたと感じます。
・大人の恋愛事情
長野県警組にも恋愛沙汰があり、これまた他のカップルとは違って大人の雰囲気を帯びていて、個人的には好きでしたね。
まとめ
詰め込みまくってお祭り騒ぎとなっていたここ数年のコナン映画とは一線を画した、シリアスにまとめた本格ミステリー映画となっています。
もちろん盛り上げるところはとことん盛り上げることも忘れませんが、演出ではなく、事件で勝負しようという心意気をひしひしと感じました。
観に行って損などするわけがありません。一年に一回のお祭りを、今年も皆で楽しみましょう。
コメント