夏休みを頂いたので、日本社会からの逃避を求めて、約五日間のベトナム旅行に行ってきました。noteにて連載したものを、こちらのブログでも、一部変更なども加えながら連載していきます。よろしくお願いします。全10回です。
1名古屋からホーチミン
今回は、ベトナムの最南端の島、フーコック島を目指します。フーコック島への直行便はないので、まずは南部の大都市、ホーチミンへと行かなければなりません。
朝九時半のフライトに乗ります。中部国際空港。朝の空港ってのはいいですよね。まだ閑散としているので、静かなる興奮が体を包みます。といっても、一人だという寂しさは確かにあります。一人は好きですが、一人でも全然平気というわけではありません。上手くいかない時に不安を言い合う誰か、楽しい時に楽しいねと言い合う誰かがいないな、と周囲の和気あいあいとした人々を見ると思ってしまいます。


今回使用したのは、VietJet Airというベトナムの航空会社です。片道二万円弱でした。安い! ただ、安いのにはそりゃ理由がありますよね。まずはこの便、預け荷物が料金に含まれていません。預け荷物がある人は、事前に追加料金を払うか、カウンターで膨大な追加料金を払わなければなりません。
海外旅行に行くのに、預け荷物を準備しない人間がどこにいるのでしょうか。これは、客を騙し、カウンターで大金を払わせる作戦のように感じてなりません。僕は事前に気が付き、プラスで数千円払って追加しました。追加料金が何円だったのかはどうにも思い出せません、すみません。


出発する時に、何故か大量の白い煙が発生します。催涙ガスかと思ってしまいますよね。

また、この航空機が安いのは、食事が付いていないことです。人生におけるこれまで数回の国際便では、毎回機内食が出たので、料金に入っているものだと思っていたのですが、僕の経験不足でした。ない場合もあるんですね。こちらも課金制で、事前に課金した人か、当日課金した者が、食事にありつけるという仕組みでした。食事のアナウンスが聞こえたので、僕だけワクワクとしながら机を広げていたことが、今となってはとてつもなく恥ずかしいです。
別にそこまで機内食に期待していたわけではありませんが、フライトは五時間。機内食があると思いこんでいた何もない五時間は、なかなかに辛いものがありました。

しかし、僕も数回目の海外旅行です。今回はちゃんと映画をダウンロードしてきて、機内では睡眠と映画の二本立てで暇を潰していけたので、空腹にはなんとか耐えることができました。これぞ経験。

五時間後。ついに真っ赤な機体はホーチミンの空港、タンソンニャット国際空港の滑走路に着陸しました。時差は二時間で、日本時間から二時間引いていただければ、ベトナムの時間です。
飛行機から出た瞬間に暑い、と思いましたが、すぐに日本の方が暑いなと思いなおしました。日本の方が、ねっとりして重い暑さです。


入国審査です。並びすぎています。
全く進まない列を選んでしまう才能があるのかもしれません。
問題児ばかりがいる列でした。

荷物を受け取り、無事にベトナムの地に降り立つことができました。第一関門突破です。ちなみに、観光目的なら、パスポートだけで45日間はビザなしで滞在できるようです。
2タンソンニャット国際空港
タンソンニャット国際空港は、ホーチミン最大の空港です。
僕はここから国内線に乗って、フーコック島へと向かいます。
タクシーへの執拗な勧誘から逃げ、国内線乗り場へと向かいます。直接声をかけてくるタクシーは信用しないようにしています。
タンソンニャット国際空港には三つのエリアがあり、国内線エリア、国際線エリア、駐車場エリアです。お腹が空いた僕は、あまり乗り継ぎの時間はありませんでしたが、駐車場エリアで食事を探しました。

優秀な僕は、自分が委縮してどの店にもいけなくなることを見越して、事前にどこに行くかはブログ等で決めていました。それがこちらの、FOUR SEASONS JUICEです。果物ジュースと、ベトナムの料理が楽しめます。

BANH CANH CHA CA &THIT NACを頼んでみました。店員さんは英語が喋れず(あるいは喋る気があまりない)、冷たい対応で緊張しましたが、頑張って余裕そうなフリをして、堂々と注文をしました。出だし好調です。僕は本当に自分から行動して人に喋りかけるのが苦手なので、この旅行での一つの課題でもありました。

BANH CANH CHA CA &THIT NACをどう発音するのかわからないのですが、タピオカ麺と呼ばれるもので、ベトナムの代表的な料理の一つだそうです。もちもちの麺が取り柄で、胡椒がよく効いていて、あっさりとしていながらも物足りなさを感じることがない麺でした。 CHA CAは白身魚の料理名のようです。調べてでてきた料理とは全く見た目が違いましたが、確かに麺の上にお魚の白身みたいなものがあり、ちくわだと思って食べた記憶があります。


料理の横にこちらの野菜と果物と激辛ソースを渡されました。果物は柑橘系で酸っぱく、麺との相性が良かったです。問題は中心に居座る謎の野菜で、見た目は辛くなさそうな弱弱しい色をしていますが、食べてみて絶叫しそうになりました。見た目からは感じられない程の辛さです。恐らくとうがらしでしょう。小さな体に大きな力を宿していました。
警戒して一気に食べずに本当によかったです。一気に食べていたら、口も腹も終わっていたでしょう。危なかった……。
3ホーチミンからフーコック島
国内線は、恐らく会社ごとにカウンターの場所が違っていて、見事に迷ったせいで時間をくいました。本当に初見殺しです。なぜ同じ国内線なのに、離れた場所にカウンターがあるのでしょうか。ただ、スタッフは英語ができる方が多かったので教えてもらい、なんとかカウンターに到着しました、
国内線とはいえ、パスポートと予約が確認できるものの提出を求められます。agodaの画面を見せれば大丈夫でした。

フーコック島は、日本人にはまだ馴染みはありませんが、有名なリゾート地です。国内線と言いつつ、中国人、韓国人の方が多かった印象があります。と言いつつ、どうもベトナム語が中国語に聞こえてしまうことが多く、一概にあれは中国人だったとは言えないので、正確なところはわかりません。少なくとも日本人が少ないのは確かです。日本語が聞こえない環境が訪れて、少しほっとしました。


たった一時間のフライトです。知らん家族の間に挟まれる形だったので非常に気まずかったですが、無事に到着しました。

正直なところ、一人旅行のせいか、この時点ではまだ実感というか、ワクワクが思ったよりもなく、淡々とした気持ちでした。とにかく無事につけたことをほっとしているという感じですね。とにかく、目的地、フーコック島に到着です。

さぁ、次回から本格的なベトナム旅行記を綴っていけたらと思います。順調なことばかりではない旅でした。順調ではなかった部分も、恥を忍んで書いていけたらと思います。
では、また次回。
続く
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